ジャーナルのレビューを始めた理由

私は理学療法士として地方の山間部に就職しました。

当然、東京や大阪で開催されているように、毎週日曜日に近くでセミナーが行われいるような環境ではありませんでした。

そしてインターネットの「光」や「5G」などという言葉もありませんでした。


地方から都市区までセミナー参加すると、交通費と宿泊費、セミナー費用で5万円以上かかりました。

そのため、勉強といえば基礎は教科書、現在の最新の情報を得る手段が会社が定期購読しているジャーナルでした。


現在インターネットが普及し、情報を得る行為は簡単になりました。しかし、その代償として情報の正確性を取捨選択するというとてつもない労力を払わないといけなくなりました。


今だからこそ、教科書で基礎を固め、ジャーナルで情報のアップデートをする機会が必要だと思い、セラピストがジャーナルを読んでレビューを公表するサイト「セラレビ」を本格配信開始しました。


2012年から

「夢叶」〜療法士の情報発信サイト〜

として、私一人がコツコツジャーナルのレビューを配信し続けてきました。3年以上続けていると

著者や研究者の方から

「自分の研究成果を取り上げてくれて嬉しい」

「辞めようと思っていたが自分が研究を続ける意欲になった」

等のメールをもらいました。


有名な理学療法士から、地方の一人の理学療法士へ連絡をいただける経験をしました。

研究者も時間をかけて研究し、著者もジャーナル等で時間をかけて執筆した情報のレスポンスは気になっているのです。


つまり、

個人がジャーナルを読み、まとめることで知識が定着します。

そして、

レビューを読む方も、ジャーナルの概要を掴むのに勉強となります。

さらに、

レビューを読み一人でも多くのセラピストが本文を読んでみようと思えば、著者も出版社もプラスとなります。


かなり大袈裟に言えば、個人のアップデートが日本の医療福祉の底上げにつながる仕組みとなるのが、「セラレビ」だと思っています。


是非ともレビューを読み、興味が出たらジャーナルを読んでください。さらに興味が出たら、共にチームとしてアウトプットしていきましょう。

日和将貴